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覚え書き

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    冥府の川を彷徨う魂は
    きっとこんな色をしている
    この荒野を燃やして踊る
    緑色
    心を焦がして舞い上がる
    蛍の緑
    | スコオリ | 14:01 | - | - | - |
    彼岸花
    0
      崩れかけた墓標に
      祈り続ける彼を俺は知っている
      俺の手を引く背中から
      いつもとは違う匂いがした
      それが手向けの花の香りだと
      解ったのはある雨の日

      俺は知っている
      その祈りが届くことはないのだということも
      俺も彼と同じなのだということも
      | スコオリ | 13:58 | - | - | - |
      風葬
      0
        優しい雨の通ったあとに
        育った草木を風が揺らすよ
        それが世界の全てであればよかったのに
        弓を引いた数だけ私は死んだ
        冷たい墓標は何も語らず立ち尽くすだけ
        あのとき差し出した花輪に込めた
        祈りの言葉おぼえていますか
        私が死んで空っぽになってしまう前に
        どうか貴方がしあわせになれますようにと

        ああそれが世界の全てであればよかったのに
        弓を引いた数だけ私が死ぬんだ
        | スコオリ | 13:56 | - | - | - |
        虹の暈
        0
          夏の夜空には 靄がかかって
          夜靄の描く 虹色の暈
          月に群雲
          闇色の大地に 真白い虎が
          爛々と眼を光らせている
          それは満月 そう今夜は満月
          月でできた冷たい瞳で
          あなたはいったい なにを思うの
          静夜の往くを 俺はただ見守っている

          風に吹かれた 雲は散り散り千切れて
          あなたはひとり どこまで行くの
          虹色の暈 夜靄の魅せる 雨の弓弦
          とても鈍くて 優しい色の
          | スコオリ | 13:52 | - | - | - |
          緑蔭
          0
            生温い風が雲を運んだ
            空は白んで小道も白い
            嵐が来るというのに
            生い茂る木々が鳴らす音は
            どこか乾いていた
            みんながそんな風に笑うから
            約束はいずれ嘘になる
            果たせないのなら嘘になる
            嘘に、なる
            だからせめて俺だけでも
            本物で在り続けてあげたかったの
            | スコオリ | 13:47 | - | - | - |