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覚え書き

虹の暈
0
    夏の夜空には 靄がかかって
    夜靄の描く 虹色の暈
    月に群雲
    闇色の大地に 真白い虎が
    爛々と眼を光らせている
    それは満月 そう今夜は満月
    月でできた冷たい瞳で
    あなたはいったい なにを思うの
    静夜の往くを 俺はただ見守っている

    風に吹かれた 雲は散り散り千切れて
    あなたはひとり どこまで行くの
    虹色の暈 夜靄の魅せる 雨の弓弦
    とても鈍くて 優しい色の
    | スコオリ | 13:52 | - | - | - |
    緑蔭
    0
      生温い風が雲を運んだ
      空は白んで小道も白い
      嵐が来るというのに
      生い茂る木々が鳴らす音は
      どこか乾いていた
      みんながそんな風に笑うから
      約束はいずれ嘘になる
      果たせないのなら嘘になる
      嘘に、なる
      だからせめて俺だけでも
      本物で在り続けてあげたかったの
      | スコオリ | 13:47 | - | - | - |
      理解
      0
        なにかに期待して
        健やかに眠れるほどわたしは
        清らかではなくなったこと
        水の流れがおしえてくれる
        かなしいことに
        世界の構造を識れば識るほど
        あなたを理解できて
        わたしは不幸になっていった
        | アベゲ | 13:32 | - | - | - |
        深緑の海
        0
          自分を誤魔化し続けることが もうできそうにない
          暗く湿った草花の繁茂する 森に迷い込んでしまった

          いっそのこと このまま腐敗してしまいたい
          土になり水になり
          大きな青の中へ帰ってゆきたい
          流されながら 腐りながら 純化する魂で
          その矛盾さえも享受したい
          何も考えずただ溶けてゆけたら
          どんなにいいだろう

          嗚呼 それなのに現実の私は 未だ
          深い森の中
          この拳銃を手放せずにいる
          | アベゲ | 13:31 | - | - | - |
          水底
          0
            無音の冷たい水底から
            私を引き上げる貴方はずるい
            貴方は私が血潮に溺れることを許してくれない
            この赤く燃える海に突き落としたのは貴方なのに

            私は貴方の引き上げる腕を振り解けない
            そうしていつしか貴方を許してしまう気がする
            赤色のくらい水面から顔出して呼吸して
            そこで初めて貴方の声を聴く
            伏せた睫毛から覗く瞳だけが青かった
            | アベゲ | 13:30 | - | - | - |